バス釣りと聞くと、アナタはどんなイメージをしますか?
大きくてヘンテコな形をした”ルアー”で釣るイメージでしょうか?
または、ミミズのようなプルプルした”ワーム”で釣るイメージでしょうか?
どちらも正解です!
『じゃあ、バス釣りで生きたミミズやエビなどの生き餌で釣りをしちゃダメなの?』
と聞かれたら、
ボクは『ダメです。』とは言えません。
この生き餌の使用について、ある種の精神論やプライド論もあるため、
バスフィッシングをしている人から見ると『反則だ。あれはバスフィッシングじゃない。』 などの痛烈なご意見をもらうことでしょう。。
釣りに関するルールやマナーが多いために
バスフィッシングは、スポーツフィッシングといわれる所以であり、非常に釣りを難しく奥深くさせている理由でもあります。
しかし、けっして難しく考える必要は一切ありません。僕たちは競技ではなく、趣味としてバスと遊ぶのですから。
それでは、バスという魚について一緒に学んでいきましょう。
バスってどんな魚?
日本には、大まかに分けて 2種類のバスが存在しています。
①オオクチバス(ラージマウスバス)・・・日本各地に生息していて世間一般にバスといわれるのがこの魚。ちなみに”ブラックバス”とも言われていて
有名な呼称ですが、日本のみで使われるスラングのようなもので正式名称ではありません。色も黒よりも濃い緑色ですしね! 亜種として大型に育ちやすいフロリダラージマウスバスも特定のフィールドに存在します!
②コクチバス(スモールマウスバス)・・・あまりなじみのないバスだと思います。日本国内では限られたフィールドのみにしか生息しておらず、
多くのバス釣りをする人は、いつかは”スモール”を釣ってみたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。一般に茶色のトラ模様の魚体でオオクチバスよりも獰猛といわれています。
学術的いうと、
スズキ目サンフィッシュ科オオクチバス属という分類です。
海のお魚として有名な【スズキ】の親戚のような存在でもあるのです!
そして
バスの食性は、というと、、、
なんでも食べちゃいます!(笑)
バスは、自身の体長の半分くらいのものなら何でも口に入れちゃいます。
エビやザリガニや小魚、小鳥やネズミだって食べちゃいます。
一見ヘンテコなルアーも実は、魚やネズミやカエルを模していて、生き物に近づけようと様々な工夫がされています。
このルアーは、どんな意図や理由で開発されたのかまで想像できるようになるとアナタもいよいよ末期かも、、(笑)
日本におけるバスフィッシングのルーツとは?
◆バスの故郷はUSA!?
約100年近く前に、赤星鉄馬という人物によってアメリカから神奈川県の芦ノ湖に食用として放流されたのがルーツといわれています。
また、戦後の駐留米兵の娯楽として、バスは持ち出しや密放流を繰り返され日本全国に分布していったと考えられます。
そして、90年代のバスフィッシングブームによってさらに生息地はさらに拡大。
個人的もしくは組織的にバスは密放流を繰り返され続けました。
爆発的な拡散と、繁殖力でついに日本固有の生物が絶滅の危機にさらされるようになってきました。
さらには、釣り人のマナー問題。水難事故の発生。釣り場のごみ問題。
それらが、たびたび世間を騒がせ、そのたびにバスフィッシング=悪の論調に。 バスという魚も人々に蔑まれる存在になりました。
バスが特定外来種に指定!! 国を挙げての対策に!!
そして、ついに2005年、特定外来生物法によりラージマウスバスとスモールマウスバスの両種が特定外来種に指定されました。
これにより、
◆飼育や保管及び運搬することが原則禁止
◆野外へ放つことが原則禁止
◆譲渡し、引渡しなどをすることが禁止。販売も禁止
※特定外来生物を野外において捕まえた場合、持って帰ることは禁止されています。(運搬することに該当)
ただし、その場ですぐに放すことは規制の対象とはなりません(バス釣りでいう「キャッチアンドリリース」も規制対象とはなりません)。
上記の事を許可なく実行した場合は、罰則があります。
例として、許可なく野外に放ったりした場合
・3年以下の懲役 もしくは 300万円以下の罰則となります。
とても厳しい法律です。
2020年現在も、バスは特定外来種の指定を解かれてはいません。むしろ自治体によっては
「キャッチアンドリリース禁止」の条例すらも存在します。
まとめ 【筆者からこれから釣りを始めるアナタへ】
バス釣りの現状は、衰退真っ只中という一言で片づけられてしまいます。
しかし、そこにバスという生き物がいることを忘れないでほしい。
これが筆者であるボクからのお願いです!!
そして釣りという形でボク達と対峙し
興奮や夢を見せてくれるバスという魚に改めて最大限のリスペクトを送ってほしい。
悲しい話になりますが、、。
ボクは、何度か釣り上げられたバスが釣りあげた釣り人によって蹴られているところを見ました。
池の周りに干からびたバスが何体も転がっているのを見ました。。
そのたびに、心が痛くなりました。
『バスを好きで釣っているんじゃないのか? なんで大声で笑いながら踏むことができるんだ?!』
たしかに外来種であり、リリースできないという理由があり
バスを足元に置いていかなければいけないシチュエーションが存在していることは理解できるが、、。
だから、この記事を読んでバス釣りを始めるアナタには、
大袈裟だけど、
愛をもって釣りをしてほしいんです。
もちろんその土地や釣り場ごとのルールを守ることが大切です。
身勝手なルール違反で、釣り禁止になったところはたくさんあります。
ルールとマナーを忘れずに、楽しくバスフィッシングをしていくことをボクは提案します。
もしかしたら、バスを守ることができるのはボクたち釣り人なのかもしれません。
でも、
バスなんて釣れればいいんだよ。
という意見があることも分かっています。
そう考える人でもバス釣りが楽しくて、バス釣りを続けるためにはバスという存在が大切なんだと思っていただくキッカケになれるような記事にしていきますね!
それではまた次回。
バスが釣りたくて仕方がなくなるような記事を書きたいと思います!
頭が真っ白になるような興奮と喜び。
釣れたってこんなに嬉しいんだって味わってもらいたい!!
そして最後に、ぜひコメント欄にてバス釣りに対する熱い気持ちを教えてくださいね